体調不良とビタミンCの関係

「朝起きられない」
「疲れがとれない」
「なんだかうつっぽい」
最近、こういった症状に悩む方が増えているように思います。
人はストレスを受けると、身体の中の栄養素がどんどん消費されていきます。
たとえば、ビタミンCは、日常的なストレスによって大量に消費されます。
副腎疲労という言葉をみなさんはご存知でしょうか?
副腎は左右の腎臓の上にある小さな器官ですが、その働きは重要かつ重大です。
ストレスを感じると、私たちは副腎からストレスに対抗するためにコルチゾールというホルモンを分泌します。
コルチゾールは、ストレスを感じる機会が多ければ、多いほど、ストレスの度合いが高ければ高いほど、多く分泌されるのですが、あまりにストレスが高い状態が続くと、副腎が疲れ果てて、その機能が低下してしまいます。これを副腎疲労といいます。
副腎疲労が起きると、倦怠感や疲労感、意欲低下などのさまざまな症状が心身に現れます。
副腎の代謝にかかわるビタミン・ミネラルの中でも最も重要なのがビタミンCです。
副腎でストレスに対抗するためのコルチゾールが作られるときも、ビタミンCは補酵素として働くため、ストレス過多になると、その多くが使われてしまいます。
なのでストレスに対抗するためには、ビタミンCをたくさん供給する必要があります。
ビタミンCを豊富に含む食材

ビタミンCは、果物や野菜に豊富に含まれています。
果物であれば、いちごやキウイ、ネーブルなどに、
野菜であれば、ピーマン、パプリカ、ブロッコリー、ケール、モロヘイヤなどがあげられます。
果物は、ビタミンCが豊富ですが、糖質も多く含まれています。そのため、食べすぎには注意が必要です。

私は、ブロッコリーやピーマンを進んで食事に取り入れるようにしていますが、
「もっと手軽に摂りたい!」という方には、青汁(ケール)をオススメしています。
ただ、手っ取り早くビタミンCを摂りたいからといって、ビタミンCが配合された栄養ドリンクや野菜ジュースを飲むことはオススメできません。
こうしたドリンクやジュースには砂糖が入っているだけでなく、そもそも液体に溶けるとビタミンCは壊れてしまうからです。
ビタミンCの摂取量と血液中濃度、体外排出を検討した研究では、200mg/日程度までは吸収率が90%あることがわかっていますので、一つの目安にしてみてください。
*摂取量が1g /日以上を超えると吸収率が50%以下となり、あまり効果がないことも解明されています。
サプリメントからの摂取を習慣に!

ビタミンCは、食事から摂取しても、サプリメントから摂取しても、私たちの身体で使われる量は変わらないため、ドラッグストアなどに売られているサプリメントを活用することもぜひオススメしたいです。
ビタミンCは、水溶性のビタミンで、一度にたくさん摂っても尿中に排出されるため、基本的には体内に蓄積しておくことができません。そのため、私は、食事からの摂取に加えて、朝晩2回に分けてサプリメントで摂取するようにしています。
現代社会は、ストレス社会と言われていますが、皆さんもビタミンCを意識的に摂取することを心がけ、ストレスに負けない心と身体を作りましょう!