基本的な考え方・技法について

基本的な考え方と進め方について

当サロンでのカウンセリングの基本は「対話的心理療法」です。

カウンセリング(心理療法)の理論や技法、アプローチには様々なものがあり、それらの効果についてこれまで多くの研究がなされてきました。

どの理論や技法、アプローチにおいても、カウンセリング(心理療法)が効果的であるためには、「相談者とカウンセラーの間の信頼関係に基づく安定した人間関係」が前提条件として必要であることが明らかにされています。

当サロンでは、「安心して話しあえる関係」を相談者の方と一緒に少しずつ育てていくことを最も大切にしています。

カウンセリングという静かで落ち着いた雰囲気の中で、今お困りの問題や症状について、あるいはこれまで経験した辛い体験、将来への気がかり、その他どんなことでもお話しください。

相談者の方のお話しをただ傾聴するだけでは「対話」とは言いません。カウンセラーは、お話しを丁寧に聴かせていただくことはもちろんのこと、感じたことを伝え、必要な助言はしっかりと行います。

また、適切であると判断した場合には、「フォーカシング」や「マインドフルネス」などの技法を提案することもございます。

私は、カウンセリングという守られた場で自由に表現することには、次のような価値があると考えています。

まず、カウンセリングを通して、日常生活のなかで押し込められていた感情や態度から解放されることで、自分というものと周囲の状況について客観的に捉えられるようになること。

次に、それと同時に自己理解が深まり、自分の問題や葛藤に向き合う準備ができること。

そして、隠されていた自己と新たに出会い、それを自分の一部として受け容れられるようになることです。

ただし、カウンセラーが悩みや問題の解決に導くという訳ではありません。

カウンセリングの主役は、どんなときも相談に来てくださったご本人であるため、相談に来てくださった方とカウンセラーとが一緒になってカウンセリングを進めていくというイメージを持っていただけますと幸いです。

カウンセリングを通じて、自己の新たな一面に出会い、共に歩むことができれば、単にマイナスがゼロになったというだけではなくなります。

それまでの苦悩や辛さをきっかけにして、新しい生き方という思ってもみなかったプラスに出会うことも可能になるということです。

そのようなカウンセリングは、決して簡単なものではなく、時間も要しますが、カウンセラーと二人で取り組む価値のある作業であると私は感じています。

技法について

以下に、当サロンでの用いることの多い技法について説明します。

実際のカウンセリングでは、特別な技法を用いることもなく、カウンセラーとの対話の積み重ねの中で、問題や症状の改善に向かうことも多いです。また、技法には、相性や使うタイミングなどもあります。

ですので、あまり最初から技法についてこだわる必要はないのですが、当サロンのカウンセリングの特徴として知っていただくためには、必要な情報であると考え、紹介しております。1つの参考にしていただけますと幸いです。

▶︎フォーカシングについて

▶︎マインドフルネスについて

どのような技法を用いるかにつきましては、最終的にはカウンセラーが、専門的な見地から慎重に判断いたします。ご希望になるべく沿うかたちでと思っておりますが、ご希望通りにならないことがあることを、ご了承いただきますようお願いいたします(理由についてもしっかりとご説明させていただきます)。