食卓心理学

フルーツの落とし穴

「フルーツ」=「ヘルシー」?

「美容のために毎日フルーツを摂るようにしています!」

「手軽で美味しい毎朝のスムージーは欠かせません!」

美容や健康、ダイエットに気を遣っている女性には、こういった方がいらっしゃるのではないでしょうか?

フルーツと聞くと、ビタミンやミネラルが豊富でヘルシーなイメージがありますよね。

そのような印象から「フルーツはダイエットや健康にも最適!」と思われている方も多いのではないのでしょうか?

しかし、

残念ながらフルーツはとても太りやすい食材なのです。

私たち日本人は「肥満遺伝子」を持っているため、糖度の高いフルーツを食べると、脂肪合成スイッチが「オン」になってしまいます。

血糖値とインスリンのメカニズムについて以下の記事でまとめています。

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フルーツに含まれる糖分

フルーツには、「果糖」「ブドウ糖」「ショ糖」という3種類の糖が含まれています。

このうち最も多くフルーツに含まれているのは「果糖」です。

果糖は、摂取しても血糖値をあげず、甘みが強くブドウ糖よりも低カロリーという特性に注目が集まり、「健康に良い」というイメージが浸透してきました。

「フルーツを食べても太らない」といわれるのはこのためですが、そこには以下のような落とし穴があります。

果糖は、摂取するとすぐに肝臓に吸収され、中性脂肪に変換されます。

それに加えて、ブドウ糖とショ糖は血糖値を上昇させるので、フルーツを食べるとダブルで脂肪を溜め込んでしまうことになるんですね。

また、最近の果物は、品種改良で糖度がどんどん高くなっています。糖度が高い果物ほど、消費者が「おいしい」と感じてよく売れるため、農家は競って果物の糖度を高めてきたということも覚えておいてほしい点です。

フルーツは食べない方がいいのか?

もちろん、白砂糖がたっぷり使われたお菓子を食べるよりも、ビタミン・ミネラルが豊富なフルーツを選ぶ方が正解です。

「どうしても甘いフルーツが好きで食べたい!」

という方は寝る前ではなく、朝食後に少量食べることをオススメします。

しかし、やはりここでも「食材」を選ぶことが大切になります。

あたりまえですが、フルーツも甘ければ甘いほど糖分は高いと考えてください。

ですので、バナナや桃、パイナップルなどは甘くておいしい分、糖度が高いということになりますね。

フルーツを選ぶ際には、血糖値に大きなインパクトを与えないように、糖度の高いものを避け、少量を楽しむことを心がけましょう

フルーツを選ぶ基準としては、「グレープフルーツ」の糖度を一つの目安にしてください。

また、毎朝スムージーでフルーツを摂取している人は、ただでさえ太りやすいフルーツを液状にしていることで、より吸収を早め、血糖値を上昇させていることにも注意を払う必要があります。

フルーツの隠された落とし穴についてお伝えしてきましたが、私も桃やバナナ、パイナップルが大好きなので、この事実を知ったときは衝撃を受けました。

しかし、こういった知識を持ち、口に入れる食べ物を選ぶことが習慣になれば、適切に好きなものを摂取できる道が見えてきます。

私がお伝えしたのは、「食べない」ではなく、食べる際にひと工夫することで、「楽しく食べる」ということですのでみなさんの日々の食生活が楽しいものになるように願っています。

 

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