
ビジネスパーソンならだれしもが「集中力を高めて効率的に仕事をしたい!」と思うのではないでしょうか?
仕事をする上で「集中力」はとても重要なキーワードですよね。
この集中力も、実は食事から生み出すことができることをみなさんは知っていましたか?
まずは「集中力」が高まるメカニズムから解説していきたいと思います。
私たちの「集中力」に大きく関わっているのが、神経伝達物質の一つであるノルアドレナリンです。
このノルアドレナリンが脳内に多く分泌されると、高い集中力で活動できるようになるんですね。
それでは、ノルアドレナリンを生成するにはどうしたらいいのか‥といきたいところなのですが、
実は、人間の身体は、集中して仕事をすることを「ストレス」と認識します。
そこで、このストレスを軽減するために重要になってくるのが、神経伝達物質のドーパミンです。ドーパミンは、私たちに心地よさや満足感を与える働きがあります。
ですので、効果的に集中力を高めるには、脳内における「ドーパミン→ノルアドレナリン」の経路を円滑にする必要があるということですね。
ノルアドレナリンは、集中力を高めるが、過度な集中は、人間にとって「ストレス」となるため、適度にドーパミンによって満足感や達成感を得ながら集中して活動する方が、パフォーマンスはより上がる。

それでは、ドーパミンやノルアドレナリンが生成されるプロセスについて解説したいと思います。
ドーパミンをはじめとする神経伝達物質の材料は主にタンパク質です。
食事で摂った肉、魚、卵、大豆製品などのタンパク質は、体内で消化酵素によって分解され、アミノ酸に変わります。
アミノ酸は全部で20種類あり、脳内に入るアミノ酸は「L-グルタミン」「L-フェニルアラニン」「チロシン」「L-トリプトファン」の4つです。
そして、脳内へと運ばれたアミノ酸は、ビタミンやミネラルと組み合わされれることで、脳内神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンへと変化します。
この過程で必要になる栄養素が不足すると、私たちは高いレベルで集中力を発揮することができなくなります。
ですので、日々の生活や仕事で高いパフォーマンスを発揮するには、タンパク質やビタミン・ミネラルの摂取が重要になることがわかりますね。

ただし、肉や魚、卵や大豆製品を食べたからといって、それがすぐにドーパミンやノルアドレナリンになるわけではありません。
ドーパミンやノルアドレナリンを生成するには、フェニルアラニンとチロシンが必要になります。
そこで、フェニルアラニンやチロシンを多く含むピーナッツやアーモンド、カシューナッツなどを摂ることをお勧めします。
特にカシューナッツはノルアドレナリン合成に必須の銅を多く含む、非常に優れた食材です。
さらに、仕事がひと段落したとき、
GABAが適度に分泌されることも重要になります。
GABAによってホッとした安堵感を得られれば、長い目で見たパフォーマンスの向上につながることでしょう。
この記事では、神経伝達物質の働きとその生成メカニズムについて簡単に説明してきました。
私たちの心身の活動には、神経伝達物質が大きく関わっており、日々の活動のパフォーマンスは日々の食事から改善することができるということがわかりましたね。
関連ページにて各キーワードをもう少し細かく解説していますので、そちらもご覧いただけましたら幸いです。
